国史編纂委員会に日本統治期の日本語紙「釜山日報」「朝鮮時報」が。

しばらくXperiaはじめスマートフォン関連の情報収集に明け暮れるうちに、朝鮮近現代史関連の資料収集をほとんどやっていなかったのですが、久々(1ヶ月ぶりぐらい)に国史編纂委員会の韓国史データベースを覗いてみたら、新聞アーカイブがまた追加になっていました。しかも今回は日本統治期の日本語地方紙、いずれも釜山府(当時)で発行されていた「釜山日報」(1914-12-01〜1944-03-31)と「朝鮮時報」(1914-11-02〜1940-08-31)の2紙。といってもハングル紙とは違って、かなり断片的にしかアーカイブされていませんが、Web上でまとまった形で読める日本語紙はこれだけでしょう。とくに戦時中のものは貴重かと思います。
ちなみにこの日本語版「釜山日報」、現存する釜山日報と直接は無関係です。1945年の解放後、9月1日に旧釜山日報の朝鮮人社員が同社の印刷施設などを引き継いでハングル紙として創刊したのは「衆報」という新聞で、後に「民主衆報」を経て「民主新報」に改題後、1961年(後の大統領朴正熙少将らによるクーデター後の言論受難期)に廃刊したそうです。現釜山日報は「衆報」から1年後の1946年9月の創刊です。