iモードメールやPCメールを1ヶ所でまとめて読める「ドコモwebメール」4/14サービス開始

NTTドコモNTTレゾナント(goo)が協力し、4月14日(水)より「ドコモwebメール powered by goo」というWebメールサービスを開始するそうです。料金は無料。
http://www.nttdocomo.co.jp/info/news_release/page/100329_01.html (報道発表資料)
http://cp.dwmail.jp/ (トップページ予定地、現在オープン予告中)

  • 「@dwmail.jp」ドメインによるメールアカウント1個を付与
  • メールボックス容量2GB、添付ファイル上限20MB
  • iモードメール(送受信とも)の転送保存
  • 15アカウント(数にiモードメールが含まれるかどうかは不明)までの外部メール取得
  • Web(PCおよびiモードブラウザ)とiアプリから送受信・閲覧が可能
  • 新着メールをiモードメールで通知する着信通知機能
  • 絵文字・デコメ利用可能
  • 迷惑メール・ウィルスフィルタ、メール振り分け、メルマガ整理機能
  • iモードアドレスによるメール送信不可こちらに記載あり、報道発表資料では言及せず)
  • 6ヶ月利用がないとアカウント・データ削除

gooメールのプラットフォームを応用してiモードメールやPCメールを転送保存し、1ヶ所でまとめて読めるというこのサービス、auでやっているGmailベースの「au oneメール」(あちらはPCメーラーからのPOP3/IMAP4アクセスも可能)にも似ていますが、これまで提供されていなかったiモードメールの半永久的クラウド型バックアップ機能(iモード.netは1,000通制限あり)に加え、iモード端末にPCメールを扱えるメーラーがない(PCメーラーiアプリのプリインストール端末を除く)ことを補完・代替するサービスとしての目的もあるものと思われます。
インターフェースはPC用ブラウザとiモードブラウザ(XHTML 1.1=900i以降)、それとiアプリ(DoJa 5.0メガアプリ=903i以降)ということで、iモード.netでいう「モバイルモード」のようなスマートフォン用のページはないようです。ユーザーエージェントなどでiモード端末以外を弾いていなければ、iモード用にアクセスしてそのまま使える可能性もありますけどね。
さて、最大の関心は「送受信済みiモードメールの自動保存」機能。これ、一見iモード.netと思い切り被るわけですが、転送がリアルタイムなのかタイムラグありなのかが不明な上に、iモード.netのようにiモードアドレスで送信(返信)する機能もないようです。しかし、iモードメールがこの無料サービスでPCから読めるようになれば、仕様とやり方次第ではiモード.netにおけるimotenのような外部のアドレス(プッシュメールを想定)にメールを転送できる自宅サーバー用転送アプリとか、IMoNiのようにスマフォで直接読むアプリも実現可能かもしれません。いずれも無料(iモード契約のみ)で使えるなら、それはそれで需要がありそうです。
気になるのは「新着メールをiモードメールで通知」機能、強制か任意なのかが不明ですが、もしオフできるのであれば、このサービスを外部アプリや転送サーバーにポーティングする際、iモード.net応用ソリューションで開発者やユーザーをさんざん苦しめてきた「ログイン通知メール」のような不便さは解消されるかもしれません。強制だったりすると悲惨ですが…まあ、仮に強制だったとしてもPCメールの転送通知だけで、まさかiモードメールの自動転送保存通知がiモードメールで来るようなことはないですよね?
ところで、このサービスが無料で成立する理由は広告収益モデルで運営されるからのようです。報道発表資料のほうを見ると、3種類のインターフェースすべてにバナー広告が入っているのが見えます。となるとメールだけを引っ張ってくるような外部アプリは、広告が回避できるということで、技術的にはともかく規約上禁止となることが危惧されます。少なくとも現状のiモード.netのように自由に使わせてくれることはなさそうな気がします。あと、メール本文にも広告が入ったりして。まあ、フリーメールですからね。
ともあれ4/14にサービスが開始されたら、さっそく使ってここでレビューしてみたいと思っています。