Google Apps StandardでもGoogle Syncが可能に

Google Apps Standard Editionダッシュボード(設定画面)に以前からあった「モバイル」の項目。中には「Google Syncを有効にする」というチェックボックスがあるのですが、これまでそれをチェックしても他の画面に移動してから戻ってくるとチェックが消えている状態で、つまりStandardではGoogle Syncができなかったわけです。この件についてはGoogle Appsのサポートフォーラムでも以前から話題になっていて、従来は「Premium Editionの試用を申し込む→拡張設定にする→チェックする→Premiumをキャンセルする」という手順で解決できていたそうですが、そんな七面倒くさいことをしなくてもStandardでのGoogle Syncが可能になっていました。昨日の時点ではまだだったので、どうやら日本時間の本日午前中からのようです。
端末でのGoogle Syncの設定手順はダッシュボードの「モバイル」からもリンクされていますが、ログオン情報のユーザー名にGmailアドレスの代わりにGoogle Appsアカウントのメールアドレスを入力する以外、通常のGoogleアカウントでのGoogle Syncと全く同じ手順でOKです。同期できるのが「予定表(Googleカレンダー)」「連絡先」「電子メール」で「仕事」にチェックを付けると同期できなくなるのも同じ。
さっそく手許のX04HT(XDAndroidも入っていますが今回はWMでの話)で試してみたところ、自分のドメインのメールがちゃんとDirect Pushで受信できました。
以前にもエントリしたように、今月初めに独自ドメインを取得してStandardをメール中心にテスト運用中なのですが、特に問題なく使えています。これで普通のGoogleアカウント/Gmailからメインを移してもOKかなと思っています。
今や.comや.netドメインも300円台/年からと本当に安くなっていますし、あとはDNSをどうするかが課題ですが(DynDNSの会社に買収されたEveryDNSは、新規のサインアップができなくなりました。いずれ無料サービスは廃止になり、US$29.95/年のDynDNSのCustom DNSに一本化されるものと思われます)、好きなメアドでメールを使いたいなら、Google Appsは最も安上がりで確実な手段だと思います。
【追記 4/1】 ドメイン業者(レジストラ)でDNSを無料で提供してくれるところが結構あるのですね。自分がドメインを取ったところにもありました。可変IPのISP自宅サーバーを運営するのに必要なダイナミックDNSは大抵別料金ですが、Google AppsだけならIPアドレスとの紐付けは必要ないので、CNAMEとMXの2つのレコードさえ設定できればOKです。ちなみにGoogle Appsのヘルプには、主な業者別のCNAMEレコードMXレコードの設定方法も載っています。