韓国のラジオ・テレビをストリーミングで。

過去にも何度かここのネタにしましたが、そもそも自分が数あるモバイル機器とそのOSの中で、特にWindows Mobileに興味を持ったのは、Windows Media Playerがあるからに他ならないなのですが、その主目的は移動中に韓国のラジオを聴くためです。
韓国ではインターネットの黎明期から、ラジオ各局のストリーミングによるサイマル放送が盛んです。確か1996年頃にMBCがRealAudioで開始したのが最初だったと記憶しています。都市部の家庭におけるインターネット接続手段がアナログダイアルアップ28.8〜33.6kbpsからISDN64kbpsに移行したのと頃を同じくしていましたが、フレッツISDNによる常時接続が開始されるまではいわゆる「テレホタイム」を中心によく聴いたものです。
後にADSLによるブロードバンドの普及とともにテレビのストリーミングも一般的となり、今では韓国のほとんどのラジオ・テレビ局がサイマル放送をやっています。韓国で最も新しい地上波テレビ局であるOBS(京仁TV)も、開局と同時にストリーミングを開始しました。ソウルのキー局だけでなく、地方局でもほとんど例外なくやっています。MBCの地方系列局とSBS地方加盟局は全局、KBSもラジオのみですが、原州を皮切りに春川・釜山・光州など一部の局で今年に入って開始されています。
と、いうわけで、
韓国のラジオ(2010/4/12 デッドリンクにつきリンクを削除しました)
韓国のテレビ(2010/4/12 デッドリンクにつきリンクを削除しました)
BIGLOBE上の旧きょん☆あLabs本体上に数年前からほぼ自分専用に、主にWM端末から使うつもりで置いてあった、韓国ラジオ・テレビ各局ストリーミング放送への直リンク集です。もうすぐ見られなくなると思いますので(たぶん11月いっぱい?)、最後の徒花に公開。
いずれも基本的にWindows Mediaで配信している局のみで、PCやWindows PhoneのWindows Media Playerで聴けると思います。ひょっとしたらWMA/WMV対応のガラパゴスケータイ(ドコモの最近のハイエンド系P端末からフルブラウザとか)でもOKかもです。
オモテに出していた「きょん☆あチャンネル」の更新を中止した後も、ずっと自分専用のは更新していました。なお、一部のラジオ局はどういうわけかWM端末では聴けません。浦項・三陟MBCKBC、UBC、CJBあたり。これらに共通するのは128Kbps(CJBのみ32Kbps)でWindows Media Audio 9か9.1による配信であることなのですが、同じ条件でもOKの局もありますので、原因がわかりません。PCなら没問題です。ひょっとしたらWM6.5(以降)のWMPとかではOKなのかもしれませんが、6.5端末を持っていないもので…
なお、韓国には上のページで直リンしている以外に、多数のFM局によるストリーミング放送(教育、宗教、交通情報、外国語放送等)がありますが、自分は3大ネットワーク以外の局はほとんど聴かないので、フォローの対象外となっています。ご了承ください。ただし、昨年開局のYTN FM(24時間ニュースのCATV局によるニュース専門FM)だけは入れてあります。テレビも一部ケーブル局などがサイマルをやっていますが、実は地上波各局も含めて滅多に見ていないので、あまり熱心にフォローしていません。


ところで「きょん☆あチャンネル」の更新をやめた理由ですが、キー局を中心に直リン対策や規制に踏み切る局が出てきたためです。韓国内に多数の直リンサイトができたり、直リンを組み込んだフリーソフト(何某-RadioとかナントカTVとか)が出回ったりしたのが大きいと思うのですが、もしかしたら自分のサイトも規制を招いた原因のひとつになっていたのかもしれないと考えたからです。実際はパスワードでブロックしたり(ソウルキー局)、ダイナミックURLにしたり(HD配信している某地方局)といった根本的直リン対策を取っている局を除き、せいぜいHTMLソースをjavascriptでescapeしていた程度でしたので、どうにかなっていたのですが。
直リンされると困る理由は、直接には各キー局のサイトがネット広告(と有料オンデマンド配信)を主たる収入源とする独立採算の子会社となり、サイト上に多数貼られたバナー広告(2〜3年前からはストリーミングTVを見る前に、数分間にも及ぶCMを強制的に見せられるようにも)を見てもらえないからなのでしょうが、「mini」「KONG」「ゴリラ」といった囲い込み目的の聴取専用アプリを普及させたいつもりもあるのでしょう。専用アプリもPCだけでなくWM用などが出てくれれば、まだ許せるのですが。
で、地方局の多くが未だ直リン可能な状態なのは、ソウルの番組をもっぱら垂れ流す専用アプリ普及により、地方局のローカル番組を聴いてもらえる機会が減ることにあえて抵抗しているように思えてなりません。