CyanogenMod 5.0.7-test4を試してみた

HT-03Aを使い始めて2週間余り、すでに15種類以上のカスタムROMを試してきましたが、せっかくならAndroid 2.1(Eclair)を使いたいと願いつつも、現在出回っているEclair ROMにはいずれも大小問わず何らかの不具合があり、結局、常用するのは枯れている1.6(Donut)系でした。
数あるEclair系ROMの中で最大の注目株といえば、日本の大型連休前に最初のテストバージョンがリリースされた「CyanogenMod」のEclair(CyanogenMod 5.0.7、略してCM5)、過去の1.x系やNexus Oneなどでも実績がある人のROMで、多くのカスタムROMのベースとしても利用されているということで、最初から試してきたのですが、基本的な動作の安定度は当初から抜群ながら、test1には電池消費、test2〜3には3G通信の不安定さの問題があり、常用には至りませんでした。test2までは個人的なキラーアプリ(はっきり言って互換性や性能はWindows MobileはおろかiPhone用の同等アプリにもはるかに劣りますが、これしかないもので…)であるDroid Cumulus Radioが動作しなかったのも、脱Donutできない理由でした。
そんなCM5のtest4が日本時間の今朝正式公開となったので、さっそく入れてみたところ、懸案の3Gの安定性は改善されているようで、とりあえずしばらく使ってみて問題なければ常用することにしました。
で、いろいろなROMを試している過程で「UNIVERSAL OVERCLOCK for ANY ROM」なる汎用オーバークロックパッチ(ファイル名はoverclock_update.zip)の存在を知り、試してみたところ652MHzぐらいまではクロックを上げても落ちにくいことがわかったので、一昨日あたりから常用しています。現在は上限633MHz、下限245MHzという設定で使っています。652MHzで一度落ちたもので。
ちなみにoverclock_update.zipを当てただけではクロックアップにはならないので、別途SetCPU(Androidマーケットでは有料アプリとして提供されていますが、リンク先からDLの上、野良アプリとしてインストールする分には無料)などのクロック制御アプリが必要です。起動後、最初の画面で「Autodetect Speeds Recommended」を選択(後からでもMenuキーで呼び出して変更可能)することでクロックが825MHzまで選択できる状態になりますが、825MHzだとほぼ間違いなく固まります。
SetCPUにはウィジェットもあって、最新版の1.5.2aでは動作周波数をリアルタイムに表示する新しいウィジェット「SetCPU Active」が提供されています。また、Profile機能を使うと、最大/最小クロック数の設定が充電(AC駆動)中と電池駆動中(残量別に3種類)で使い分け可能だったり、温度上昇時にクロックを下げるようなオプションが設定できたりするのも便利です。
気になるのは電池消費ですが、HT-03Aの電池は使わなければ長持ち、使うと減りまくるのが基本、これはDonutからEclairにし、クロックを定格から633MHzまで上げても大差ない気がしています。動作はやはり快適です。XperiaとかDesireを触るとやはり1GHzには敵わないなぁ…という気分にさせられますが、まあでも、実用上は十分だと思います。