カスタムROMあれこれ&運用状況

この連休中、HT-03Aの純正に近い構成のHyper Jから先日最新版の出たSuperD、最新のEclair(Android 2.1)ベースのCyanogenMod-5.0.7に至るまで、さまざまなROMを試してみましたが、結局Donut(1.6)のZX Donut Build v2.5.1に落ち着きました。このROMにはデフォルトでオーバークロック(614MHz)が設定されているようで、自分の持っている個体では最初の設定中にも数回リブートするほど不安定でしたが、SetCPUというアプリでクロックを定格値の528MHzまで下げてやると、それまでのコケ続出が嘘だったかのように安定しました。もともと10MB Hackが入っている上にスワップやCompCacheなども適宜設定することで、非常に快適になりました。
一昨日、ROM編集の勉強を兼ねて、このROM内にいくつか自分にとって不必要なアプリが入っているのを削除し、Auto-Signで署名してインストールし直しました。アプリはBackAppsでバックアップしたものを書き戻せば元通りです。
本当はGmailのマルチアカウントができるEclairを常用したいのですが、ここ数日だけでも飛躍的に良くなっているものの、まだ動作がやや重かったり電池消費がとんでもなかったり、あと自分にとって最も重要なWMAストリーミングの再生ができなかったりで、やはりSapphire 32BことHT-03Aでは、Donutのほうが現時点では安定的に、かつ安心して使えると判断しました。とはいうものの、興味深い内容の新しいROMが出たら現在のZX Donut環境をnandroid backupを使って保存し、wipeして焼いてはまたZX Donutに戻す、というのをすでに10回は繰り返しています。こういう用途にはRA-sapphireが最高です。nandroidだとかRA-sapphireだとかBackAppsだとか、Android(rooted)には便利なツールがたくさんあっていいなぁと思います。それらの情報をまとめてくださっているAndroid Custom Cookbookさんにも本当に感謝。
HTC LegendのROMが32Bに移植されていたので、昨日それも試してみました。100MBを超える超大型ROMの最初の起動には時間がかかりますが、いったん動き出すと意外にもそこそこの速度で動きます。本物のLegendと比べてどうだかはわかりませんが、とりあえずHTC SenseがAndroid 2.1上でそれなりに動くので、LegendやDesireの気分を味わうにはよいかもしれません。一通り試してからZX Donutに戻しましたが。
で、メイン端末をAndroidに移行して最大の不安だったのは電池消費だったのですが、個人的な印象としては「使わなければ長持ち、使うと減りまくり」。SMSトリガーと比べて原理的に電池持ちの劣るはずの、K-9 mailのIMAP IDLEとかGmailアプリのロングポーリング(という表現でいいのですかね?)がオンになっているにもかかわらず、完全な待ち受けであれば、5〜6時間経過しても95%を超えています。しかし、いったんブラウジングを始めたり、Google Mapsを起動して地図をガンガン読み込ませたりしようものなら、たちまち消耗して行きます。なるほど、電池が2個付いてくるわけだな…と頷かされましたが、通勤中に往復計2時間程度の利用なら、予備電池は予備として持っておくだけで、通常は何とかなるだろうとは思います。
ちなみにiモードメールはimotenを使い、従来のmopera Uに加えてGmailにも転送するようにし、WM系スマフォを使う場合はmopera UでSMSトリガー受信、AndroidではK-9 mailにGmailIMAPアカウントを作ってIDLEで受けるという方法で、どちらでもすぐに取れるようにしてそれぞれ運用中です。メールの整理の手間が2倍になりますが、iモードアカウントにはそこまで極端に大量のメールが来るわけではないですから。
WMでできていたことがすべてできるわけではないですが、各種Googleサービスとの連携をはじめとしてWMではできなかったこと、難しかったことがAndroidではいろいろできています。Android、面白いですね。