auがスマートフォンへの6月以降本格参入を宣言

auラインナップへのスマートフォン導入とAndroidスマートフォン向けアプリマーケットの提供について
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E30HTはなかったことになっているのか、あるいは観測気球のつもりだったのかはわかりませんが、ともかく今回こそはスマートフォンの本格導入宣言と受け取っても差し支えなさそうな気がします。Androidについてはシャープ製の端末が海外でBluetoothなどの認証を受けているようですので、発表は時間の問題とされてきましたが、Windows phone(小文字)については意外でしたね。
ドコモと同様に、KDDIとしてAndroidアプリのマーケットも開設するようですね。
Androidについてはシャープ以外にNECからも出てくる話(ドコモ向けらしい)があったり、他にも国内メーカーの参入がありそうな雰囲気ですが、ドコモやauスマートフォンが拡がらない最大の理由が、両社の携帯電話用メール(相手が「PCメール拒否」「携帯電話メール以外拒否」などの迷惑メール対策フィルタを設定していても確実に届くメール)への非対応であろうことには、ここでも何度も触れてきました。
おそらく現在auやドコモ向けに開発の進んでいる国産Android端末は、iモードEZwebの非公開技術情報を持っているメーカーが手掛けているわけで、そうしたキャリアメールは当然のこと、両社の携帯電話用Webやおサイフケータイワンセグといった国内専用の機能や、auの「LISMO」に代表されるキャリア独自のサービス、あるいはひょっとしたら既存のJavaBREWアプリ(BREW on Androidはまだないようですが…)にすら踏み込んで対応してくる可能性があると思っていますし、既存Androidユーザーや、Androidに乗り換えたい両キャリアの通常端末ユーザーが国内メーカーに期待するのは、その辺だろうと思います。もし対応しないのであれば、国内メーカーが手掛ける(国内メーカーに開発を振る)必然性は限りなく低いわけですし。
で、やはり気になるのは、そうした端末でのアプリケーション実行の自由度とか、リファレンス機との互換性についてですね。rootを取らせてくれとは言いませんが、認証なしのアプリはインストールできないとか、何かが入っているせいで何かが使えなくなるとかです。
もちろん、そういう制限事項はある意味誰でも安心して、安全に使えるためでもあるでしょうし、逆にそんな制限付きを望んでいるユーザーだっているでしょうが、Android本来の機能の100%展開は無理としても、9割ぐらいは開放してほしいなぁ、と思います。
一方のWindows phone(小文字)のほうですが、はたしてどんな端末なのでしょうか。本当にノーマークでした。年末以降、Windows Phone(大文字)と棲み分けるつもりなら、(大文字)で出ることはなさそうなTreoとかSC-01Bのような前面フルキータイプの端末が有力かな? と期待してはいますが、国内なのか海外メーカーなのかも含めて全く情報なし。まあ、これまでau関連にはアンテナを張ってこなかったせいでもありますが。