Windows Phone 7 Series

一晩の間に発表イベントの模様や詳細なUI写真、動画があちこちに上がってきていますが、特に内部仕様について現時点ではわからないことが多すぎるので、突っ込んだコメントはしづらいです。全貌は徐々に明らかになっていくと思うのですが、これって噂通り、6.x以前のWindows Mobileとの下位互換性ってないんですよね?
メモリ管理とかソフトキーの扱いとかがそれまでと大きく変わったWM5以降も、WM2003SE以前の古いアプリがほとんど動くという膨大なアプリ資産の継承こそWMの良さだと思っていたのですが、これだけ見た目がドラスティックに変わってしまったら、仮に互換モードとかが用意されたとしても、制限多そうですね。
あと、タイルベースのメインメニューや、グラフィカルな商業印刷物を思わせる出来映え(デスクトップPC向けのMedia Centerのようでもある)のサブメニューは斬新だと思いますが、フォントが良くないと、それだけで全体の印象の足を引っ張りかねないほど、フォントというかletter(文字)の存在感が圧倒的です。日本語フォント、というか漢字文化圏のフォントで、はたしてこのUIに釣り合うものはあるのでしょうか。メイリオをもってしても苦しそうです。アルファベットのことだけを考えたようなデザインに思えてなりません。中華圏、ひょっとしたらWP7にとって最大の市場になるかもしれない中国(大陸)の人たちがどう考えているのか、ちょっと気になるところです。
今回の発表では、ハードウェアランチパートナーのうち、SnapdragonのQualcommがトップに来るのは当然として、LGやSamsungが端末メーカーとしてそれぞれ筆頭・2番目に挙がっているのが特筆されます。LGはWP7端末の最初のサプライヤーとしても以前から噂に上っていたので、きっとWP7にオールイン(数年前に韓国で流行った言い回しですが…)するつもりなのでしょう。従来なら確実に筆頭の座を占めたと思われるHTCの名は下の段にあり、政治的に微妙な関係であることを感じさせます。日本企業は東芝(末席? トリ?)だけ…あれ? シャープがないぞ? あと、日本のキャリアは? …まあ、大陸のメーカーやキャリアの名前もないので、アジア・漢字圏向け関係の発表は後回しなのだと思いますが。