바다(bada)

Samsung、bada搭載の“スーパー有機EL”スマートフォン「Wave」を発表
なんかiPhoneっぽくもAndroidっぽくもありますが、Samsung独自のスマートフォンOS。流行るかどうかは? ですが、メールとかマルチメディアとかの業界標準を一通り取り込んだ上、カスタマイズ性が高く、かつマルチタスクを実現していて動作がもっさりでなかったりすれば、一定の存在感を示せるかもしれませんね。今日のこの時点では、このOSのプロフィールについて何も調べていませんが。
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ここからは上のbadaとはまったく関係ない話になりますが、「바다(bada=韓国語は頭に濁音が来ないので発音は「パダ」=意味は「海」)」といえば、個人的には1990年代初めの韓国で慶北大学校(大邱市)のPCサークル「하늘소(ハヌルソ=天の牛)によって開発され、フリーソフトとして配布されていたハングルテキストエディタ「VADA」を思い出します。非常に懐かしいです。プレーンテキスト専用のエディタながらフルグラフィックでフォントと入力が内蔵されていたので、OSにハングルサポートがなくてもハングルが扱え、J-3100シリーズやAXマシン、DOS/Vマシンといった当時の日本のIBM PC/XTやAT互換機でも難なく動かせました。動かなかったのはCGA(640×200ドット)限定のHP100LX/200LXぐらい(ちなみに同じ仕組みでハングル入出力を実現していた国民的ワープロソフト「アレアハングル(HWP)」バージョン1.5xまでは、HP-LXのCGAモードでも使えていました)。動作自体も高速かつ軽快。初期バージョンはソースが配布されていたので、日本の有志によってPC-9800シリーズのMS-DOS用に移植されたこともあります。
このハヌルソは同時期に「이야기(イヤギ=話、物語)」というパソコン通信ソフトも発表していて、Windows 95が出る前のDOS時代には韓国のパソ通でユーザーシェア90%以上といわれ、一時代を築いたものです(後に当時のメンバーで会社を設立し、Windows版をパッケージソフトとして発売してからは、パソ通からインターネットへの急激な移行もあり、廃れてしまいましたが)。韓国でPC歴の長い人たちの記憶に残っているのは、圧倒的にこっちでしょう。ちなみに自宅には1台だけPC DOS J6.3/Vの入ったマシンがあって、바다も이야기もHWP 1.53も(あとV-TextやVZエディタ、故A.Ideiさん作のFD、DOSDOOMなども。あ、でも、一番思い出深いはずのSuperSessionが残ってない…フロッピーを漁ればあるかも)まだ動かせる状態にあります。エミュレータなどを使えば、WM端末とかでも動かせそうですね。いずれ試してみたいと思います。
あと「パダ」といえば、日本の芸能界に進出した韓国女性アイドルの先駆け「SES(Sea=パダ、Eugene、Shooの略…でしたっけ?)」を思い出す人も、中にはいますかね。
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で、上のエントリを上げた後で少しググってみたら、이야기 5,3をダウンロードできる場所がまだありました。DOSエミュレータPocketDOS」を使って、WM端末(X04HT)でも動かせました。エディタモード(Alt+V)でハングル入力(Shift+Spaceで切り替え)もできました。あとサークルとしての하늘소も引き続き活動中なのですね。
…思い返せば、自分の人生はこの바다や이야기との出会いあたりから、妙な方向へと傾いて行ったのでした。