X04HTにAndroid 2.0.1を入れてみた


米国で発売1週間で2万台しか売れなかったというNexus Oneですが、日本ではユーザーが着実に増えてきているようですね。薄くて画面が大きく美しく、しかも高速な最新Android端末、羨ましい限りです。5年前の財力なら、直ちにポチっていたところです。
こうなればAndroidを変化球でも裏技でもなんでも構わないので動かしてみようと、一昨年末あたりからXDA-Dev等で盛り上がっているHTC製Windows Mobile端末へのAndroid移植プロジェクトを思い出してちょっとググってみたら、対象機種で手許にあるのはX04HT (HTC Diamond) だけ(ちなみに手持ちデバイスとしても2008年11月発売のこの端末が最新)。
ならばDiamondに入れてみるしかないわけで、思い立ったら即実行。1.6(Donuts)が安定しているらしいですが、同じ入れるなら新しい方を、と2.0.1(Eclair)を入れてみました。
インストールは意外と簡単です。Windows Mobile上からLinuxブートローダーのHaRETを使って起動するので、WMを消す必要もなければ、ハードリセットすら不要(もちろんWM機として引き続き使う気があるなら、事前にバックアップを取っておきましょう)。外部ストレージ(FAT32フォーマットになっていることを要確認)の\(ルート)に必要ファイル一式を上書きするだけです。Diamond/RaphaelAndroidそのものは、すでに1年以上前から続いていますので、インストールの手順などはググればすぐに見つかると思います。とりあえずXDAにあるWikiだけリンクしておきます
WMに戻るには終話ボタン長押しのメニューから「電源を切る」を選択します。
正規の環境ではないので、いろいろ問題があります。気付いただけでも、

  • 起動(まずWMを起動→HaRET.exeをタップ→Androidビルド→Xロゴ→AndroidのUI登場)に都合5分程度かかる
  • 電池消費がとてつもなく激しい。Wi-Fiオンだと1時間もたないかも。
  • カメラ、GPS、ライトセンサーは非サポート。自分の環境ではBluetoothも動かず
  • WMに復帰すると、時計が9時間遡っている
  • サスペンド状態でハングアップすること、この24時間ほどの間にすでに3回

などなど。その上、体感速度も高速CPU+大容量メモリの最新Androidバイスに比べて劣りますし、画面の小さなDiamondゆえの操作性の悪さもありますが、3GもWi-Fiも使え、Android Marketからのアプリのダウンロードも可能なので、実用レベルにかなり迫っていると思います。ただし電池の問題が痛いので、モバイルでの常用は諦めざるをえないのが少し残念です。今はACアダプタを接続しコードを垂らしながら「ヒモバイル」状態で使っています。