ドコモオンラインショップの格安「バリュー化」機種変セール

先日からドコモのオンラインショップで、D705iμとL705iXというやや古いFOMA端末2機種への機種変更が期間限定特価(\5,250/\9,870)で提供されています。いずれも約1年前に発売された2世代前の機種で、店によっては機種変更でも\50などの超特価で売っているところもあるようですが、オンラインショップでは2年縛り割引の「ファミ割MAX50」または「ひとりでも割50」への加入と、前回の機種変から1年以上経過していることだけが条件で、それ以外のオプション強制等はなく、しかもドコモのポイントが使えて送料も無料。そんなわけで結構な評判のようで、2〜3日おきの18時頃の入荷から最短でわずか10分ほどで売り切れ、という状況が続いています。
この特売の主なターゲットは、基本料金の安くなる「バリュープラン」への切り替え=「バリュー化」を望みつつ、出費は可能な限り抑えたいという、中〜長期利用者と思われます。しかもMAX50系を付けるのが条件なので、囲い込みの促進も兼ねているのでしょう。
と、いうわけで、自分もバリュープランが導入されて以降、バリュー化の機会を窺いながら、これまで価格的に見合う端末がなくて見送り続けてきたのですが、今回の特売の話を知り、最安値のD705iμ(色は青)を昨日の入荷時間だった18時過ぎに手持ちのポイントだけで購入し、晴れてバリュー化完了。7.2Mbps対応でワンセグも付いているL705iXと迷ったのですが、Dのほうならポイントだけで足りる安さだったのと、どちらを購入しようが実際に使うことはたぶんないのとで、Dに決めました。
今回のバリュー化により料金プランはタイプSバリュー(MAX50系適用で\1,575)となり、これに今や幻となったFOMAパケットパック10(\1,050)、iモード(\315)とPCでiモードメールを受けるためのiモード.net(\210)、mopera Uスタンダードプラン+Bフレッツ+公衆無線LANオプション(計\1,365)とオプションてんこもりだったりするのですが、今回のバリュー化による\840の節約効果に加え、使っていないiチャネル(\157.5、日割りあり)などの不要オプションを果敢に外し、千円以上の節約に。これまで月に6千円前後も払っていたのが、4千円台半ばにまでカットできる計算です。
それにしても、ミドル〜ライト程度のパケットユーザー(やパケット定額対象外端末の利用者)に適し、無料通信分が通話と共用で使い勝手のよかったパケットパック(PP)がなくなってしまった(PP60と90は今月いっぱい申し込み可能)のは、非常に残念でなりません。自分の場合、ドコモ回線でのパケット通信mopera Uメールを自動受信(しかもテキストで先頭1KBまでに設定)する程度なので、PP10で十分間に合っているのですが、以前は外出先でPCでのメール受信が必要になった場合など、一時的にPP30や60に切り替えることもありました。それも月の後半だけとか、1日だけとか。通話料側の無料通信分が余っていれば、PP側を使い切っても通話側でカバーできたりとか。その辺の柔軟さも含めて、非常にいいオプションだと思っていたのですが…
バリュープランのような、通信料金本体と端末価格とを分離した「分離プラン」が導入されたことで、基本料金が安くなったのは大いに歓迎すべきなのですが、反面、パケットについては各社ともに事実上、定額制が強制されることになってしまったのはどうかと思います。

それと、従来からの利用者が料金をバリュー化するには、いくら今回のようなタダ同然のケースもあるとはいえ、端末の購入が必須、というのもいささか疑問ですね。
販売奨励金(インセ)込みの端末価格が普通だった時代、機種変更価格が新規価格と同等になるまで概ね2年(1年とか6ヶ月のキャリアもありましたが)、現在の割賦販売や家族割/自分割系の縛り期間も24ヶ月前後が上限です。これらの事実から、各社とも端末インセやその他の契約獲得費用の回収期間として2年ほどを想定していると考えられるわけですが、分離プラン導入前に端末を購入し、償却の終わったインセ込みの高い料金で数年間も大事に使い続けているようなユーザーにも、この「2年」という期間を区切りに、機種変なしで分離系料金プランの恩恵を享受可能にするような施策があってもよいのではないでしょうか。