X01HT「PCサイトダイレクト」の謎

テクニカルライター西田宗千佳氏のこちらのエントリによれば、

そこで気になるのがある噂です。
X01HT用のパケット定額プラン(PCサイトダイレクト)は、ある特殊なプロクシーを経由した通信のみが対象であり、端末に最初から入っているアプリケーション以外では定額にならないと・・・・・・

そこで、真偽を確かめるべく「定額に含まれるのはどこまでか」という質問を投げかけてみました。
答えは、ちょっと意外なものでした。
「端末から発せられる通信すべて。特に特定のアプリケーションを遮断したり、定額外にしていることはない」
すなわち、「制約は基本的にない」が正解で、噂は間違いだったのです。Skypeであろうがストリーミングであろうが、利用は可能なようです。

これが本当なら朗報、画期的です。1万円(厳密には音声基本料やS! ベーシックパック基本料も必要なので4000円アップぐらいにはなりますが)でSkype使い放題、ストリーミングラジオのみならずロケフリなどのテレビすら見放題なわけですからね。
Windows Mobileである以上、おそらく何らかの方法でX01HTに登録されているAPNなどの通信設定をHermesやUniversal、Breezeなどに持ってくることは可能と思いますので、X01HT以外でPCサイトダイレクトを使うこともたぶん可能でしょう。
しかし、

ただ、例外もゼロではないようです。例えば、Exchange Serverとの連携によるDirect Pushには、年度末まで対応できません。
「これは、ボーダフォンの携帯網とインターネットを統合する中で出てきた制限。法人営業には必須と考えているので、追って実現したい。同様に、こちらが把握していないアプリケーションで通らないものもあるかもしれない。実際製品開発の場では、この通信が通る、この通信は通らない、という問題が色々出てきて、それらに個別対応していく毎日だった」

ともあるわけで、従来からあり、Exchangeとの同期(Direct Pushを含む)も可能なアクセスインターネットとは少なくとも別のAPに接続するものと思われます。仮に端末側に明示的なプロキシ設定が入っていないとしても、結局網側で何らかのプロキシを通しているのだと思います。対策するつもりはあるようですがどうなるのか。
あと、同様にフルブラウザ級の高機能ブラウザを装備していながら「PCサイトブラウザ」や「PCサイトダイレクト」の適用対象から外れているNokia Nseries系ソフトバンク端末(804NK705NK)での適用がアナウンスされていないのも謎です。
まあ、あと2日ですべての謎が判明すると思いますが…
それと、

なお、MMSの実装については、「独自にX01HT向けにMMS用アプリケーションを作らねば対応できないのだが、現状では、残念ながらその予定がない」とのことです。

これは基本的にはHTCにMMSクライアントを提供しているArcSoftで解決してもらうべき問題であると思うのですが、ソフトバンクにももう少し頑張ってほしいところです。せっかくシステム自体は国際標準で、キャリア標準のEメールがサードパーティ端末でも利用できる可能性のある唯一のキャリアなのに、細かい仕様の違いで互換性が失われているわけですからね。しかもNokia端末などでは(現状MMSが開放状態にある西日本の一部地域に限られますが)普通にMMSが受けられるわけですし。