ボーダフォンKK新体制スタートだそうで。

http://www.vodafone.jp/japanese/release/2006/20060428j.pdf
大方の予想通り、ソフトバンク孫正義氏が新社長に就任。前社長ビル・モロー氏を除いて取締役はSB系の人たちに総入れ替えとなったものの、「写メール」などJ-フォン全盛期の数々のキラーサービスの生みの親である太田洋氏は専務執行役で留任(希望退職で一度ボーダフォンを去った後、モロー氏に呼ばれて出戻りしたそうで…この太田氏がどう処遇されるのか、実は結構気になっていました)。
すでにシャープでフルブラウジング、動画オンデマンド配信などに対応する「ソフトバンク携帯」の試作機ができているとの報道もありますが、904SH (VGA)や905SHサイクロイド液晶搭載ワンセグ)、804SS(超薄型・軽量)など旧体制末期に企画された魅力的な機種は、他社に決して見劣りしないと思います(702NK/IIとかも別の意味で魅力的ですが)。サービスもFeliCa系の一部を除けば、一通り選べますしね。
ボーダフォンKKが不調に陥った理由は海外3G端末導入時の躓き、ブランドやメールアドレス変更にまつわる迷走、「(初代)ハッピータイム」の廃止を含む料金体系の改悪などだったはず。おそらく料金体系は経営を圧迫するような超低価格攻勢とかはないにせよ、ここ数ヶ月で見直されてくるとは思いますが、個人的には少なくとも1分課金を他社並みの30秒や10円課金にすること、音声契約にVCC並みの安いデータ通信プランが付けられるようにすること、あともちろんMMS/WAPの開放もやってもらえるなら当面はOKかな、と思います。
MMS開放とか音声契約の安いデータ通信とかを求めるのは少数派だと思いますが、せっかくの国内唯一の国際標準3Gネットワーク。新体制移行を機会に、そろそろ変な囲い込みはやめてほしいものです。インセンティブ・ビジネスモデルと海外ノンインセンティブ端末が両立できないことはないだろうと思いますし。
ウィルコムが画期的な復活を遂げたのは音声定額によるところが大きく、必ずしもAIR-EDGE京ぽんシリーズ、W-ZERO3などのマニア受けする端末・サービスによるものではないと思いますが、ウィルコムのアドバンテージを世に知らしめる上でマニアの力が働いたのは否めないですよね。V3GについてもVCCの料金体系や電波の良さが知れ渡りつつあるところで、それに国内最多のBluetooth搭載端末のラインナップが相まって、マニア層に浸透しつつあるところかと思います。マニアから一般加入者にまで広く愛される、新生ボーダフォンになることを期待します。