ボーダフォンKKのソフトバンクによる買収が正式発表に。

今月の初めに飛び込んできた買収交渉のニュースからわずか2週間ほど。こんなにも早く決まるとは、想定外でした。米国系ファンドの参戦表明なども影響したのでしょうが。
今後についてはさまざまな予測が飛び交っていますが、とりあえずブランド名がVodafoneでなくなるのは決まりのようで、これでデジタルホンJ-PHONE時代からのユーザーが幾度目かのメアド変更を迫られるのも確定でしょうね。


Vodafone 3Gはエリアの狭さなどが指摘されることもありましたが、少なくとも自分で使う範囲では、電波状況に不満を持ったことは一度もありません。FOMAが圏外の中国地方の山奥でもV3Gなら使えて、感激したことも。中でも特筆すべきはJR線沿線での電波状況で、ルーツがJR関連会社とあって沿線の基地局が充実しているのか、FOMAと比べても明らかに電波が安定しています。しかもVCCなら料金も安いですから、自分の中では不満はまったくないです。
あとは通話が1分課金で使いづらいこと、音声通話に大容量対応の安いデータ通信オプションがないこと、料金プランの変更が翌請求月まで反映されないこと、それとWAP/MMSが昨年5月末以来規制されてしまい、非ボーダフォン端末で使えなくなってしまったことなどを改善してくれるなら、ソフトバンク傘下でも個人的にはぜんぜんオッケーです。
せっかく日本で唯一、諸外国と完全な互換性のある国際標準の3Gネットワークを構築したボーダフォン。その資産を活かしながら料金やサービスの見直しを図れるなら、ジリ貧状態からの脱却も十分可能だと思います。逆にADSL展開初期のような無差別的な街頭販促の一方でサポートが疎かになったり、WAP/MMS規制のような囲い込みが今後も続けられるようなら、目先の安さに飛びつくようなユーザーはともかく、周囲の人たちのキャリア選択に影響力を持つようなオピニオンリーダー的ハイエンドユーザーは、離れて行ってしまうでしょうね。
ともあれ、改善・改悪どちらに転ぶにせよ、現VFKKから何もかもがドラスティックに変わってしまうことは間違いないわけで、今後が楽しみではあります。


とにかくWAP/MMS規制だけは、早めにどうにかしてください…