日本語版Pocket PCに韓国語版OSを入れてみる。

ふと思い立って、日本語版のHP iPAQ h2210 (OSはWindows Mobile 2003) に韓国語版OSを入れてみました。
HPから配布されているROMアップデータを利用しますが、アップデータはもともとシステムに入っているROMの言語バージョンをチェックするので、そのままでは異なる言語のアップデータをインストールできません。しかし、以下のような方法でバージョンチェックを回避し、h2210は晴れて韓国語版Pocket PCとなりました。
※ROMの更新作業ですので、不慮の事故や手順の誤りなどにより、いわゆる「文鎮化」の危険性があります。以下の説明で理解できない方には、お勧めしません。あくまで自己リスクでどうぞ。

  1. 母艦 (PC) 上でここから韓国語版と日本語版のROMアップデータ(自己展開)を落としてきて、実行しHDD上に展開。デフォルトでは日本語版がC:\iPAQ\SP27810、韓国語版はC:\iPAQ\SP27811に展開されるはず。アップグレードプログラム(GWPatch.exe)が起動されるが、タスクマネージャなどで終了させる。
  2. 日本語版の内容のうち、Upgrade_h2200_v11008_JPN.nbfとReadme.doc、PatchLog.log(もしあれば)以外の4つを別フォルダにコピー。
  3. 韓国語版の内容のうち、Upgrade_h2200_v11008_KOR.nbfだけを、2.で作成したフォルダにコピー。
  4. 日本語の元フォルダにあるUpgrade_h2200_v11008_JPN.nbfと、2.で作成したフォルダ内のUpgrade_h2200_v11008_KOR.nbfをバイナリエディタBzなど)で開き、KORのほうの先頭を、JPNと同じになるように書き換える。
  5. h2210をActiveSyncし、2.で作成したフォルダからGWPatch.exeを実行。もし何かエラーメッセージが出て終了した場合は、h2210を母艦に接続したまま直接GWUpgradeUt.exeを実行。
  6. 約20分で韓国語版OSの導入終了。

So-net bitWarp PDA(まだ解約していない)の機器認証も通りました。ただし普通のやり方では、機器認証ツールがインストールできません。必ずWindows Mobile 2003用のCJK対応wince.nlsを探してきて標準のヌルズに上書きし、国別設定をいったん日本語にしてから、インストールから機器認証までの一通りを済ませておく必要があります(機器認証完了後は韓国語に戻して差し支えありませんが、韓国語設定下では機器認証ツールは実行できません)。ちなみにAsukalさん制作のWindows Mobile 5.0用CJK+TヌルズはあくまでWM5用ですから、WM2003には使えません。
あとActiveSyncで「モバイルのお気に入り」を同期させる場合なども、母艦が日本語ならh2210側も日本語にしておくことで、日本語のブックマークも同期できるようになります。
 
余談ですが、ハングルのPDAをセットアップから触るのは初めてだったのですが、ハードリセット後の「儀式(タップ&ホールドの練習)」に出てくる「ジョンソン歯科医院」は、韓国語版では「이치과(李歯科)」になっていました。確か中国語版では「陳牙科陳醫師診所牙醫門診」でしたね。なぜ日本だけジョンソンのままなのか…