ドコモ、XperiaのAndroid 2.1へのバージョンアップとiモードメール対応を事実上公式発表

本日発表のNTTドコモ 2009年度決算の資料(PDF注意)の27ページに、XperiaAndroid 2.1へのバージョンアップ(時期言及なし)と「年度半ば(ドコモの新年度は4月から、ということは9〜10月?)」のiモードメールへの対応が謳われています。事実上の公式発表と受け取ってよいでしょう。
今回の発表資料には以前と比べてスマートフォンに注力を図る意向がはっきり窺える箇所がいくつかあり、たとえば20ページの料金施策とか36ページの大まかなロードマップからは、iモード端末からスマートフォンにある程度移行を図りたい意向が窺えます。36ページには「2012年スマートフォン市場販売シェア50%に向け、販売強化」とありますし、メール、おサイフに加えてiチャネルとかiコンシェルまで対応しようとしているとはちょっと驚きです。でも、先日報道されたiモード端末向けの統一プラットフォームの推進や、あくまでiモードを基盤とする新コンテンツやサービスの展開計画(おそらくスマートフォンでは、iモードのコンテンツには対応しないでしょうから…)を見る限り、相変わらず主軸はiモードであることには変わりはないようです。スマートフォンをドコモのラインナップの中で中長期的にどう位置づけようとしているのか、今ひとつ見えてきません。
iモードメール対応はXperiaのOSバージョンアップと同時に行われる可能性が高そうですが、他の既存スマフォについては言及がないので、戦略機種であるXperiaだけが特別扱いと思われます。おそらくはROMに内蔵される形で提供され、単体アプリで提供という形にはならないのでしょう。おサイフケータイやその他の独自サービスへの対応が、囲い込みの方向性で進まないことを願いたいものです。
あるいはSIMフリー化対応への一環としてのスマートフォン強化なのかもしれませんが、それなら先日エントリしたSK Telecomのように四半期10機種とは言いませんが、海外の最新機種に大きく手を加えることなくドコモの契約期間縛り付きでも構わないので、SIMフリー機を格安で提供するような施策があれば、という気もします。とりあえずSamsung Galaxy Sあたりからどうでしょう?(笑)