3年間で変わったもの、変わらないもの。

世界初の3G(W-CDMA)対応WMスマートフォン、HTC Universalが世に出てから3年強。もはや新品のUniを手に入れるのは難しくなっているようですが、Uniから全面的に乗り換えるほどの動機を与えてくれるような製品は、この3年もの間、結局出てきていないように思います。一時的にはHermes等に惹かれたものの、気が付いたらUniに戻ってきていました。
もともとUniは520MHzという比較的高速なCPUを搭載していた上に、128MB化(とPP=0化)を施し(てもらっ)たおかげでOS由来のもっさり感が解消され、パケット通信の速度以外は最新端末にも全く劣りません。そのパケット速度の違いも、そもそもブラウザやそれが乗っかるハード自体の性能が相変わらず通信速度に追いついていないので、384Kと最新機種の3.6Mbps超の違いを体感できるのは、DLや高ビットレートの動画視聴に限られます。
というか、ここ数年間でハード面の進化といえば、小型化(実装技術の向上)とメモリの増量(価格下落)、あとはGPSのような従来周辺にあったデバイスの内蔵(というかチップセットの多機能・高集積化)ぐらいしかないような気がします。カメラはやっと国内の数年前のガラケーに追いついた程度ですし。
電池の持続時間に至っては筐体全体の軽薄短小化につられて、むしろ縮まってきているような気がしますし(X04HTの連続通話時間が僅か90分とは…)。そもそも電池が画期的に進化しない限り、スマートフォンのCPUやメモリの性能をPC並みに引き上げるのは難しいでしょうし、発熱等も改善する必要がありますから、それまで体感速度の向上はお預けということなのでしょう。
と、いうわけで、北京五輪直前にUniが帰ってきてからDiamondが来るまでの3ヶ月ほどの間、最も触れる時間が長かったのは3年前と同じく、Uniだったのでした。たぶん次はRaphaelに手を出すのでしょうが、来年の今頃もひょっとしたら、まだUniを使っているのかもしれません。