2006年の国内PDA市場は3年ぶりの50万台超

ガートナージャパンによる「2006年の国内PDA・ハンドヘルドPC市場」の出荷数統計。ケータイWatchより

同調査によれば、国内のPDA・ハンドヘルドPC出荷数は、前年比115.2%増の52万6,000台に達した。(中略)1位は前年に続きシャープで、シェアは63.0%、出荷数は33万2,000台。2位はHTC(出荷5万台、シェア9.5%)、3位はマイタック(出荷3万6,000台、シェア6.9%)、4位は日本ヒューレット・パッカード(出荷3万3,000台、シェア6.2%)、5位はカシオ計算機(出荷3万2,000台、シェア6.0%)

だそうです。ガートナーでは39万9,000台と予想していたそうですが、おそらくHTC端末が日本でコンシューマ向けに販売されることを想定していなかったのではないかと思います。
HTCはhTc Zもありますが、販売対象や地域が限定されたZはたぶん微々たるもので、大半がX01HTでしょうから、10月からわずか3ヶ月足らずで5万台ほども売れたのですね。シェア9.5%となっていますが、実質30%ぐらいあるのかも。iPAQよりMioのほうが出ているというのも意外な気がしますが、MioはハンディGPSというかポータブルナビ的に売られているので、数が出るのでしょうね。
それにしても、かつて「The name behind world class Windows CE solutions」というコーポレートスローガンを掲げ、文字通り「裏方」に徹していたはずのHTCが製品を「HTC」ブランドで売るようになるとは、昨年の初め頃までは想像がつかなかったと思うのですが、それが日本に入ってくるという展開も当時予想していた人は少数だったでしょう。Hermesなどが投入されるにしても、ドコモや旧ボーダフォンKKでの導入意向表明があるまで、きっとキャリアブランドなのだろうと思っていましたから。改めてその頃の状況を振り返ってみると、感慨深いものがありますね。


しかし、携帯電話の年間5000万台弱(国内出荷ベース)という総数の中で、スマートフォン(とりあえずここでは「ネイティブアプリが入れられる端末」と定義)はまだまだニッチなのですね。純粋なPDAに至っては、もうとっくの昔にニッチ・オブ・ニッチスになってしまったような気がします。
かといって世界に目を向けてみても、ニッチのままだと思います。S60端末が1億台を超えたとはいうものの、販売数ではまだSeries 40のほうが多数派であろう上に、S60は外部アプリを入れずにノーマルのまま、普通の電話っぽく使っている人の比率も高そうです。というか、最近ミドルレンジの下の方にまで進出してきたS60端末は、3rd以降のアプリ規制もあって、徐々にコンセプトが日本のMOAP端末に接近してきているような気すらします。
逆にWM系では、アプリを全く入れていないユーザーを探すほうが難しいような。いずれもあくまで個人的な印象ですが…
そういえば素朴な疑問なのですが、この数ヶ月以内にたぶん日本でも出てくるはずのMS Smartphone、というかWM6 Standard端末って、この「国内PDA・ハンドヘルドPC市場」の統計に含まれるのですかね?