Dell、PDAから撤退

デル、「Axim」ハンドヘルド機を販売終了
しばらく前から噂になっていましたが、Dellの広報が公式に販売終了を認めたようです。
Aximシリーズ、中でもX50v/X51vは一通りの通信機能や外部インターフェース、VGA液晶と強力な動画性能を備えながら、メッセージング(ハードキー)やGPSのような付加的なハードウェアを伴う機能に特化していない、ある意味PCライクな純粋PDAだったといえるでしょう。iPAQ hx4700の後継も出ないようですし、iPAQシリーズ自体もスマートフォンへの転身を図ったり、ポータブルナビを兼ねるGPS搭載端末を出したりと、特化型の端末に移行しつつあります。VGA液晶と最高速CPUを搭載し、電話機能を含まない純粋ハイエンドPDAはついに終焉を迎えたといえそうです。
PDAの機能は広義のスマートフォンに吸収されつつありますが、電話であるところのスマートフォンは無線機能の常時オンが前提で、通話や待ち受け時間延長のための電源管理が課題とされ、純粋PDAのように最高クロックのCPUを搭載して速度を誇るわけには行かない事情もあります。デカバを標準仕様とするのも難しいでしょうし。
今後、ハイエンドPDAのカテゴリはデスクトップと同一のOSが動くUMPCなどが担うことになるのでしょうか。
Axim X50vは自分にとっては最初に購入した純粋PDAでもあります。かといって仮にX60とかX70が出ていたとしても購入はしなかっただろうと思いますが、ひとつの時代が終わってしまったようで、残念ではあります。