携帯電話メディアから見たHermes。

ケータイWatch「ケータイ新製品SHOW CASE」にhTc Zが。以下、記者の批評より引用。

 iモード非対応で、おサイフケータイをはじめ、90Xiシリーズで提供されている各種サービスが利用できないということもあり、正直なところ、なかなか一般ユーザーが手を出しにくい端末であることも確か。それでも、ブラウジングなどのレスポンスはW-ZERO3より圧倒的に良く(定額じゃないので通信料は気になるが)、GSMもサポートされているので、ワールドワイドに活躍するビジネスユーザー向けの端末と言えるだろう。

 正直言って、一般ユーザーにはメリットの少ない端末だとも思う。FOMAカードが使えるが、FOMA端末と言うより、単なるW-CDMA/GSM端末と言った方が良いかもしれない。iモードやパケ・ホーダイなど一般向けのサービスに対応していないので、一般ユーザーがメインのケータイとして使うのは難しいだろう。かといってサブのケータイとするならば、鞄に入れておけて、料金も廉価なW-ZERO3の方が優れている。やはり特殊な用途、法人向けの端末ということだろう。

自分を含め、ここをご覧の多くの皆さんが日常重宝しているはずのQWERTYキーボード付きの海外製Windows Mobileバイスですが、携帯電話、それも国内のケータイという視点から見ると、こういう評価になってしまうのでしょうね。
こうした記事には思わず脊髄反射してしまう人も少なくないかと思いますが、冷静に考えてみると、日本でWM機の本格的な浸透を図るには、やはり携帯電話の枠から大きくはみ出さない形状のデバイスが媒介として必要なのかな、と思います。[es]のようなアプローチもありですし、10キーUIのMS Smartphoneをベースにキャリアの独自サービスを組み込むのもありだと思うのですが、後者は特にドコモにはあまり期待できませんよね(NM850iGの例もありますし)。となると、やはりボーダフォンというかソフトバンクに頼るしかないわけですが、ここ数ヶ月の一連の動きを見る限り、今後状況がよくなる気配は感じられません。あとはMVNOですが、現在明らかになっているのは既存キャリアのサービス基盤の上に構築されるものばかりですしね。
壁はまだまだ厚く、高いようです。