日本語化についてのまとめ

今週も後半になれば、そろそろ日本国内にもeXpansysから出荷されたHTC TyTNが結構入ってくるものと思います。
Universalで慣れている人なら、Hermesを買っても迷わず日本語化できるものと思いますが、WM2003SEまでの海外機種や最初から日本語のW-ZERO3系ユーザーにとっては、結構ハマる要素があちこちにあるかもしれません。
と、いうわけで、参考までに関連するレジストリなどをまとめておくことにします。

  • 日本語化に先立ち、Default_Signed_DisableSecurity.CABとEnableRapi.CABは事前に実行しておいたほうがベター(ありかはググってください)。TRE(あるいはその他のレジストリエディタ)も先に入れておくほうが後で何かと便利。
  • 後入れNLSを有効にするツール(UseMyNLSでもreloadnlsでも)を組み込み、続いて何らかのWM5用一発日本語化CABを導入。
  • 日本語フォントが入って地域設定も変更し終わったところで、PocketTweak、PQzII、何らかのソフトリセットツール(GSPocketMagic++やKOTETUさんのBatteryMonitor、ホーミンさんのResetなど)を導入。今後のリセット手順はすべてリセットホール(スタイラス)でなくソフトリセットツールで行うこと。
  • 好みのATOKSIP(Happy Tapping KeyboardやVGA Large Keyboardなど)を導入。続いてTREなどで次のようにレジストリを変更。

[HKEY_CURRENT_USER\keyboard layout\Preload]
@="e0010411"

[HKEY_CURRENT_USER\keyboard layout\Preload\1]
@="e0010411"

  • CHT9000に英語ROMを入れた場合は、このレジストリも変更。

[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\OEM\Qwerty]
"Layout"=dword:00020404 または 00020411

  • 続いてATOKを導入。リセットは次に述べる問題回避手順を設定し終わるまで、絶対に行わないこと。失敗したら画面ホワイトアウトでハードリセット→歯医者からやり直し必至。
  • ATOKの問題回避手順】リセット前にPocketTweakを起動して「入力パネル」タブでATOK関係の入力パネル (SIP)を無効にし、かつ標準のSIPを繁体中文ROMなら「注音」、英語ROMなら「Keyboard」に設定しておく。この変更の後もコンパネ内の「ATOK設定」を実行すると、SIP設定が元に戻ってしまうので、もし「ATOK設定」を1回でも起動したら、必ずPocketTweakでこの変更を再度行うこと。ここまでやったらソフトリセットツールでリセット可。
  • PQzIIでATOKのオン/オフを割り当てる先のキーは、TyTNの英語版キーボードならWINキーあたりが無難か。CHT9000特有の「切換」キーに割り当てる場合は、「IME」タブで「IME」のキー割り当てに「0x76」と入力。
  • VGA Large Keyboardが入っている状態では、同SIPのオプションで「IMEの状態を維持する」をチェックしておく。

CHT9000の場合、英語版ROMを焼いた直後だと、[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\OEM\Qwerty]でLayoutがdword:20409になっていると思います。これだと記号がキートップ印刷とほとんど一致しない上、「切換」キーでATOKをオン/オフさせることはできません。CHT9000のキーボード配列と100%一致させるには、ここを20404にします。
または20411とすると、日本語版 (hTc Z)相当のキー配列(●+WINキーでCtrlにならないこと以外日本語版のキートップ印刷に一致)になり、この状態でも「切換」キーは有効です。記号配列は台湾(繁体中文)と日本語は同じ、ただし特殊キーの割り当てが一部異なります。Sym(記号SIP「Symbol Pad」を出す)は繁体中文がキートップ印刷と同じで●+Space、日本語は●+「切換」。
英語版ROMでは、日本語配列にすると●+Spaceでタブが利くようになるので便利です(繁体中文配列にはTabの割り当てはどこにもないもよう)。たぶんもっと新しいROM(Dopod 838 Proの出荷版ROMは某FTPのより新しいバージョンになっているらしい)では、hTc Zと同様に●+WINキーでCtrlというのも使えるようになるのではないかと期待しています。