OmapClockのオプションを有効活用しよう

前のエントリにid:ebo-cさんからコメントをいただきましたが、OmapClockにはいろいろなオプションが用意されているようですね。xda-developers.comのこちらにいろいろと紹介されていました。
高クロックの必要なアプリケーションのショートカット (*.lnk)にオプションとともにOmapClockを起動するよう記述しておけば、必要なときだけクロックを上げて起動し、終了すれば元に戻すような使い方も可能になるわけです。

-clock [Freq.] : 指定したクロック周波数で起動。周波数はOmapClockで指定可能なもの。外した場合は直近の低いほうの周波数で起動されるらしい(例:239と指定すると228MHz)。
-launch ["path"] : 指定したプログラムを起動。パスは必ず引用符で囲む。
-restore : -launchで起動したプログラムの終了後に、クロック周波数を変更前に戻す。
?の後にpath,-nnn : これはOmapClockではなくWindows CEのショートカット書式。アプリ起動用のショートカットに普通にOmapClockを追加するとアイコンがOmapClockのになってしまうので、本来の実行ファイルに含まれるアイコンを使いたい場合に、nnnをリソース番号(ResourceHackerなどで参照可能、ResourceHackerだと一般的にはIcon Groupのツリーで一番上の番号だと思います)で指定。こちらのパスは空白が含まれていても引用符では囲まない。Windows Media PlayerのようにアイコンがOSの基本的なDLLに含まれているアプリでは、 ?:mediaplayerappのように指定する場合もある。

と、いうわけで、さっそく応用してみましょう。

Windows Media Playerの例:
99#"\Program Files\OmapClock.exe" -clock 240 -launch "\Windows\wmplayer.exe" ?:mediaplayerapp
Opera(本体ストレージから起動)の例:
128#"\Program Files\OmapClock.exe" -clock 240 -launch "\Program Files\Opera\opera.exe" -restore ?\Program Files\Opera\opera.exe,-131
TCPMPminiSDから起動)の例:
157#"\Program Files\OmapClock.exe" -clock 240 -launch "\Storage Card\Program Files\TCPMP\player.exe" -restore ?\Storage Card\Program Files\TCPMP\player.exe,-1000

WMPのように終了(Exit)機能のないアプリをTask Managerなどで強制終了させた場合は、OmapClockの -restoreオプションは無効になる(クロックが変更前に戻らない)ので、-restoreを付けても無意味のようです。
先頭の#の前の数字、これもWindows CEのショートカット書式で、#の次から最後までのバイト数を指定するようです(引用符がある場合は引用符や\と空白を含めたバイト数、引用符がない場合は\を含まないバイト数になるようですが、いい加減な数字でも正常に動いたりするので、まああまり厳密に指定しなくてもよいのかもしれません)。


もっとも、該当のアプリを起動したままサスペンド状態に入ると、クロックは元に戻ってしまうわけですが(これも前述のスレッドによれば対策があるようですが、Pocket PC専用の有償アプリが必要になるので試していません)、アプリを起動し直すことでまたオーバークロックされますから、普通にOmapClockを起動して周波数を指定し直すよりは、使い勝手がよくなるかと思います。
なお、OmapClock自身のショートカットに-clock オプションを入れておくと、UIが立ち上がらずにクロック周波数だけが変わるようです(別のショートカットでOmapClockを通常起動して確認してみたところでは)。スタートアップに入れる場合にはこうすれば便利かと思います。