Treo 700wついに米Verizonから公式発表、Samsung i830とApacheも

msmobiles.comによればPalmWindows Mobile機(ってまだまだ違和感ありありなのですが…)Treo 700wがついに米国のCDMAキャリア、Verizon Wirelessを通じて発売となったそうです。
Verizonは今回3機種を同時にリリースしており、ほかにSamsung i730の後継で、たぶん日本以外の全世界で使える(サムスン本社のリリース※リンク先はハングル※では「QWERTYワールドフォン」と謳われています)CDMA2000 EV-DOとGSM/GPRSのデュアルネットワーク対応機(その代わり内蔵Wi-Fiなし)i830と、UTStarcomブランド(旧Audiovoxの携帯電話部門を買収)のHTC Apache、XV6700も出ました。ちなみにi830だけはWM2003SE、ほかはWM5です。SamsungはなかなかWM5に切り替えませんね。欧州で話題のi300(HDD搭載のMS SmartphoneなMP3フォン)もWM2003SEですし。


Verizon Wirelessは日本のauグローバルパスポートの米国でのローミング先にもなっている800MHz帯のCDMAキャリアで、CingularがAT&T Wirelessを合併するまで米国のセルラー業界で最大のシェアを誇っており、日本とは上下周波数が逆の海外標準(韓国、中国等も同じ)のCDMA2000サービスをやっています。そんなわけで、VerizonではSamsungやLGといった韓国製CDMA端末が幅を利かせています(旧AudiovoxもPantech系列など韓国メーカーからのOEM品が主力、あとMotorola製もCDMAは旧Appeal TelecomだったMotorola Korea開発・製造のものが結構あります)。
今回のEV-DO端末はどうせQualcommチップでしょうから、日本 (au) 用を作るのはさほど難しくないでしょうし、日本語化も日本語版のPocket PC(非Phone Editionですが)がある以上簡単だと思うのですが、「auからスマートフォン」の噂は、一定の信頼が置けるレベルのものはないのが現状です。
日本ではW-ZERO3(どうやらこの正月明けから少しずつ店頭でも買えるようになってきたようですが)が出てきて好調な売れ行きですが、今のauの好調さを見るにつけ、スマートフォンのような新機軸を打ち出す必要はなさそうですし、出る可能性も著しく低いような気がします。M1000など他社のスマートフォンも好調とはいえないようで、果たして国内のビジネスシーンにスマートフォンのニーズがあるのかどうか現時点ではっきりしないのが、そもそもauスマートフォンに消極的な最大の理由かと思います。残念ですが。