Samsung BlackjackとMoto Qが韓国で発売へ

これまで本国の韓国ではなぜか発売が見送られてきたSamsungQWERTY端末が、最近のHSDPA全国網完成を受けてようやく出てくるようです。Blackjack韓国版は6月から8月にかけてSKTとKTFから発売予定。当初もっと早い時期の投入が検討されていたようですが、スマートフォンにもWIPI(韓国で原則すべてのインターネット対応携帯電話に搭載が義務づけられている、C言語Java対応のアプリケーションプラットフォーム)が必要という韓国政府の見解が出たことから、Windows MobileへのWIPI移植に手間取ったようで、その影響かOSもWM6ではなくWM5のようです。
Blackjack発売決定を受けて、韓国で外資系端末メーカーとしては唯一地歩を固めているMotorolaからもMoto Q韓国版のSKTからの発売が内定したようです。HSDPAのMoto Q9ではなく、以前からあるEV-DO版のMoto Qで、こちらもWM5のようですが、Moto Q9相当機種の投入も検討中だそうです。


ただし、以前WM2003SE時代に韓国でもSamsungとPantech & CuritelからSKT向けに発売されたことのあるMS Smartphone(いずれも10キー入力)は、強固なアプリケーションロック(SKTの署名のないアプリは一切インストール不可)が施されたこともあり、ほとんど売れませんでした。今回も同様なロックがかかるようだと、単なるQWERTYメッセージングデバイスとして一時的な注目を浴びるだけで終わってしまうような気がしますね。そもそも韓国では「天地人ハングル(Samsung)」のような各社固有の10キー用ハングル入力が普及しているので、QWERTYを搭載したところでどれだけのメリットがあるのか…と危惧する声もあるようです。
ちなみにどこかのサイトにはMS Smartphone用のハングル入力ソフトとしてDiopen(代表的なサードパーティ製ハングルIME)が存在するという書き込みもありました(タッチパネルがないデバイス用なのにDiopenを名乗るのかどうかはわかりませんが)。どちらか、または両方に搭載されるのでしょうか。


と、いうわけで、WIPIランタイム(たぶん作っているのはどこかのサードパーティでしょう)とDiopenさえ調達できれば、HTC製などの韓国参入も可能かもしれません。