Clazziquai Projectの「Color your soul」

最近、韓国のラジオで「クラシクァイ」の「춤(「踊り」の意)」という、歌詞の半分が英語詞で、ボサノバ調の曲がよくかかっていて気に入り、次の韓国出張の時にでもCDを買ってこようかと興味を持ってググってみたら、アーティスト名はクラシクァイではなく「Clazziquai(클래지콰이)」であることが判明。しかも、日本でこの曲を含むCDアルバムが2月1日に発売されたばかりであることも。もちろん買ってきました。


ClazziquaiとはClassic+Jazz+Jamiroquaiだそうです。「춤」は日本版では「Hold your tears」という曲名で、原語版と英語版が収録されています。昨年、韓国で視聴率50%を超えたというMBCのドラマ「내 이름은 김삼순(私の名はキム・サムスン)」の主題歌「Be my love」も日本版のみのボーナストラックとして収録されています。「춤」のPVはClazziquaiの韓国公式サイトで見られます(エンコードが日本語の状態で見に行くとタイトルは「茶」(笑))。


韓国は70年代の朴政権の「維新体制」から80年代の全政権時代にかけての文化的締め付けや国語醇化運動のもと、韓国語の歌に英語の歌詞を混ぜるのは規制の対象になっていたようです(その頃は楽曲に検閲がありましたし、アルバムには「健全歌謡」という政府指定のキャンペーンソングや軍歌のような曲が必ず1曲収録されていました)。80年代末頃からその辺の規制はなくなったようですが、それでも英語詞が混ざった曲は長い間珍しかったものです。今じゃ日本の曲並みに英語詞を普通に混ぜていますが、一方で最近、70〜90年代の名曲が次々とリメイク(カバー)されて人気なのは、最近の国籍不明な曲に食傷気味になっている人が多いからなのでしょうか。