国史編纂委員会の「東亜日報」が62年末まで閲覧可に

(注: このエントリのリンク先はほとんどハングルです)
ソウル新聞」「朝鮮日報」と並び、現存する韓国の日刊紙の中では最も歴史のある新聞のひとつ「東亜日報」の古い記事が読める韓国の「国史編纂委員会」のサイト、これまでも1920年の創刊から1940年8月の廃刊〜1945年12月の復刊を経て、1955年末までのほとんどの紙面がベクターイメージ(専用プラグインのインストールが必要)でアーカイブされていたのですが、久々に見てみたら、なんと1962年末まで見られるようになっていました。
現在アーカイブの補充作業中らしく、表からは1955年末までしかリンクが貼られていませんが、中に入って年月日を指定すればOKです。現在1962年12月29日までの通常紙面と1962年12月31日の号外があるところまでは確認していますが、もしかするとまだ増補中かもしれません。
東亜日報はほかに言論財団のKINDSでも1960〜89年の紙面がPDFで閲覧できますので、これで同紙は1920年から1989年まで、ほぼコンプリートに(しかも無料で)インターネット上にアーカイブされたことになります。


国史編纂委員会のサイトには、ほかにも日本統治時代の朝鮮総督府関連資料、企業・団体年鑑とか人名録、解放直後の反民特委(いわゆる親日派を取り締まった韓国国会の特別委員会)の活動記録、日本時代の雑誌(総合誌「三千里」など)の記事など、朝鮮(韓国)近現代史の研究者や関心を持っている人にとっては、興味深い資料が満載です。


ちなみに「朝鮮日報」は1945年以降の紙面がPDFで読める有料のDBサービスをやっていますが、こちらは韓国の住民登録番号を持っていない人が利用するのは難しそうです(一応外国人向け申し込みメニューがあり、メールで登録を受け付けることになっていて、過去に何回かトライしたのですが、音沙汰なし)。旧韓末からほぼ休みなく刊行されている唯一の日刊紙「ソウル新聞」の前身「大韓毎日申報」や「毎日申報(後に毎日新報に改題)」は、日本時代以前の紙面については影印本(縮刷版)が出版されていて、「大韓毎日申報」は前述の国史編纂委員会で、「毎日申報」は都内なら虎ノ門にある「日韓文化交流基金」の図書室で読めます。