KIN


MicrosoftからWindows phone(WM6.x)でもWindows Phone 7でもない新しいWindows Phone(大文字。プレスリリースによる)で、かつ初の自社ブランド端末として「KIN」2機種、「KIN ONE」と「KIN TWO」が発表されました。従来「Project Pink」と呼ばれてきたものです。製造はシャープで、MSが以前買収したDanger(T-Mobile経由で発売されている「Sidekick」の開発元)からの流れでそうなったのだと思います。ただしキャリアは今回米国最大手のVerizon Wireless(CDMA2000)で発売は5月、欧州でも同社の合弁パートナーでもあるVodafoneから秋にW-CDMA版が出るという話です。日本での発売予定はないとのことですが、名前がこれですから、まあ最初から欧米以外で出すつもりはないのでしょう。完全に英語圏を向いたネーミングですから。
kinは英語で血縁、一族、親族といった意味で、このデバイスの最大の売りがSNSFacebookTwitter)連携機能であることから名付けられたようですが、やはり日本語だと、キン肉マン関係とか他の意味が先に思い浮かびますよね。韓国だとキンサイダー(킨사이다=コカ・コーラ社が韓国限定で出している炭酸飲料)とかネットスラングの「KIN」*1でしょうし。特に後者は日本で言えば「逝ってよし」「氏ね」みたいな意味・用法で使われていて、イメージがよくないです。早速韓国ではいくつかのネット媒体や個人サイト、ブログなどでネタになっているようです。

*1:もともとはネットゲーム用語で、「즐거운 게임되세요(楽しくゲームして行ってください)」という挨拶が、やがて先頭の1文字だけで「즐」と略されるようになり、さらにそれを左に倒すとアルファベット大文字の「KIN」に見えることから。意味はいつしか本来と逆になり、断りの意味から徐々に「出て行け」といったニュアンスを帯びてきて、いつしか罵倒語にまで。