SoftBank X02HT内覧会

1年前の情勢ではまさか出てくるとは思わなかった、日本初のMS SmartphoneというかWindows Mobile 6 Standard端末。
とにかく薄くて軽いのはいいですね。Hermesも無理をすればポケットに入らないことはないですが、Cavalierは無理なくワイシャツのポケットに入ります。似た形状ながら西洋人サイズなNokia E61と比べると、幅がやや狭くてコンパクトですが、中央の盛り上がったキートップは決して打ちにくいということはないです。よく練られたサイズとキーボードだと思います。
MS Smartphoneはついついタッチパネルのつもりで画面をタップしてしまいそうになりますが、混んだ電車の中でポケットから出し入れしながら使うには、タッチパネルがないほうが都合がよいでしょう。JOGGR(これまで前にアクセントで「ジョガー」と発音してきましたが、本日HTCを代表してプレゼンを担当された元ボーダフォン渋谷店店長・現HTC Nippon営業部の川内雅人さんによれば、後アクセントの「ジョガー」だそうです)は必要がなければ切っておいたほうがよさそうですが。
X01HTではなぜか削られていたA2DPが入りましたし、デカバも純正(1600mAh)やMUGEN POWER製(3000mAhらしい)が出てくるようですので、メディアプレイヤー端末、ストリーミング端末としてもフル活用できそうです。とくに動画再生では、最初から横画面なのは便利です。
ただし、アプリケーションロックはたとえばMTeoRと比べてもきつめのようです。評価機にはHTC Europeで公開されているルート証明書インストール許可用CAB(SP_AllowCertificateInstall.cab)がインストールできませんでした。まあreg(ry のほうは使えましたので、そっちでどうにかできそうですが。


赤外線がないとか、FeliCaワンセグがないとか、ストラップホールがないとか、普通の日本の「ケータイ」、中でも価格的にたぶん被るであろう9xxクラスのハイエンド端末と比べると、どうしても劣る面があるのは否めませんが(割賦金-特別割引=\0の価格設定ならともかくですが…)、海外にはない白やオレンジを用意したり、S!メールや絵文字を標準搭載したり(X02HTSoftBankメールはX01HT用と同様、Outlook Mobileとは独立したアプリですが、X01HT用に比べると動作は軽いです。とてもあのArcSoftが開発したとは思えません…)と、普通のケータイを使う層にも最低限アピールしようとする努力は買いたいです。ぜひとも売れてほしいところです。売れなければStandard端末はこれで打ち止めになってしまうかもしれませんし。
あと、課題と言えば国内にはまだほとんどないMS Smartphone用アプリですが、こちらは時間が解決してくれるものと信じています。