Nokia S60端末が「WIPI on Symbian」搭載で韓国に登場か

SK TelecomがNokiaのS60端末に「WIPI on Symbian」を搭載し、韓国内での発売へ向けてテスト中、という記事がinews24に。WIPIとは韓国でネット接続可能な携帯電話に搭載義務のある全キャリア共通のアプリケーションプラットフォームで、SKTのWIPI on Symbianは韓国で数少ないSymbianデベロッパーのHampex社が開発したものとのこと。
今年の初め頃にもKTFがやはりWIPI on Symbian(こちらは韓国有数の携帯アプリデベロッパーGeotel社製)搭載のNokia端末投入を推進したものの、調達数が少なく採算性が不透明なことを理由にNokia側からいったん断った経緯があったのですが、W-CDMA/HSDPAで先行するKTFに加え、携帯加入者シェア50%超のSKTがともにNokia端末の調達に乗り出したことから、今回は実現の可能性が高いのでは? と記者は書いています。
と、いうわけで、いよいよS60端末でハングルが使える日がやってきそうですが、USIM側にもロックがあり、MS Smartphoneからキャリア証明書以外を排除したこともある韓国キャリア向けですから、SBM向けを上回るネイティブアプリインストール制限ガチガチの端末になる可能性が高いような気もしています。


W-CDMA全面展開以降、韓国でもNokiaSony Ericssonの進出が噂されるようになり、現実味を帯びてきているのは確かなようですが、今のところ日本メーカー(ソニエリを除く)の具体的な進出計画が明らかになったことはありません。韓国キャリアも海外メーカーには主に価格競争力を期待しているようで、ハイエンド端末は出てこないのかもしれません。
ちなみに韓国におけるNokiaは、南部の馬山市にかつて本国フィンランド以外では最大規模の製造拠点だった「Nokia TMC」を擁するなど、縁は決して薄いわけではないのですが、韓国内の端末市場ではアナログ時代とcdmaOne時代に数機種(韓国ODMメーカーからの調達品を含む)を出したものの、鳴かず飛ばずのまま撤退しています。というか韓国の外資系端末メーカーは、かつてSKTがKMT(中国国民党でなくて韓国移動通信)だった頃にトップシェアを誇り、現在もRAZRなどで健闘しているMotorola以外、ほとんど実績がありません。