SKT、HSDPAを来年上半期中に全国展開

inews24より。SK Telecomが年末まで追加で2400億ウォン(今年の総投資額8100億ウォン)を投じて、来年の上半期中に邑・面(日本でいう町・村部)にまでW-CDMA/HSDPAネットワークを拡大するとのこと。これに合わせて、これまで見送られてきたW-CDMAシングルモード端末(現在はすべてCDMA2000とのデュアルモード)も投入するそうです。記事には言及されていませんが、おそらくはSamsungやLGが欧州や台湾・香港などで投入しているGSM兼用端末が韓国仕様で投入されることになるでしょう。
これで日本の海外W-CDMAローミング対応端末や海外のSIMフリーW-CDMA端末が韓国全土で使えるようになりそうです。今のところW-CDMA/HSDPAが展開されている大都市を除き、自分の電番を使おうと思ったらCDMA2000のSIMカード対応端末を借りるか、またはauのグロパスに頼るしかないのが現状です。
ちなみに韓国のW-CDMA加入者数はHSDPA開始から100日でSKT、KTF合わせてわずか2万名しか増えておらず、累計でも3万ちょっとだそうです。理由は端末不足に加え、旧電番体系(011-とか016-とかのキャリア別番号。現在は新規加入すると各社ともに010-)からのナンバーポータビリティができないことが挙げられています。それでもSKTがW-CDMAの全国網構築に踏み切るのは、たぶん端末調達コストを下げることに目的があるんじゃないかなという気がします。とくにメーカーにとっては輸出向け端末とのハードウェア共通化はコスト面でのメリットが大きいですし、結果的にキャリアから見ても安く調達できるわけですから。W-CDMA端末には無条件で補助金(インセ)が出ますし。
なお、KTFもHSDPAの全国展開を検討中とのこと。KTFでは資本提携先のNTTドコモで使われているFOMA端末の韓国導入も考慮中、という報道が以前に出たこともあります。